3連休明けの7月16日からトムラウシの南沼でテント泊をしてきました。本当は2泊3日の予定でしたが天候が良くなかったので結局1泊2日で下山となりました。
本当なら2泊とも南沼で2日目はヒサゴ沼まで行って避難小屋の改修工事のようすを見に行こうというお気楽な計画だったんですが残念な結果に。
短縮コース登山口には6時過ぎに到着。3連休後なので空いているだろうと思ったら結構な車の数。ちょっとビックリです。
準備して出発しようとしたら勝毎の記者から取材を受けました。トムラウシの遭難事故から10年だそうですね。この事故が起きた時には、自分がまだ山登りを初めていなかったのでそんな事故があったんだくらいでしたが山登りをするようになってからは事故の大きさを改めて認識しました。
遭難事故については下記の本がおすすめします。実際の事故のようすはもちろん低体温症や運動生理学などについての解説もあって為になると思います。
・トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)
色んな方に取材をされていたようなので果たして自分のコメントが使われているのかは不明ですw。
ではガスに包まれパッとしない天候の中7時頃に登山口を出発。テント泊装備なので無理をせずに6時間くらいで南沼着の予定です。
カムイ天上で6・7名くらいのガイド付きツアーの方々をパスします。
ここら辺からガスがとれて青空も見えるようになりました。ただ晴れていれば見えるはずの十勝岳連峰までは見えませんでした。
もう少し進んだところでまたガイド付きのツアーの方々を発見。できればこの方々の後をゆっくりついていこうと思っていたらガイドさんに見つかって「先にどうぞ~。」って言われたのでパスすることに・・(残念)。
一気に高度を落としてコマドリ沢で最初の休憩。奥にチラッと雪渓が見えていますね。まだまだ水量も豊富、涼しい風も吹き抜けて身体を冷やしてくれます。
せっかく晴れていた空は再びガスの中へ。
まだほぼほぼ雪渓が残っています。一部踏み抜きそうな箇所はありますがツボ足で問題無し。
前トム平手前の岩場。ナキウサギが結構鳴いているけど姿は見えず。
雪渓からこの岩場の登りが自分的にはいつも一番シンドイ場所かな。前トム平では休憩せずにそのまま通過します。
トムラウシ公園もガスガスで景色はほぼ見えず。それでも足元の花々はキレイに咲いています。やっぱりコマクサは撮っちゃいますね。
残雪も結構ありますがルートは明確なので迷うことはないでしょう。南沼までもう少しです。
無事トムラウシ山南沼キャンプ指定地に到着。予定通りに約6時間でしたね。
テント場はまだ2張りくらいしかなく淋しい感じ。ツアーの方々もいるので広めの場所は開けて結局選んだのは2年前にテント張った場所とたぶん同じところ。前回よりはうまく張れたかな。
そうそう先にテントを張っていた方とお話をした時に明日ヒサゴ沼に改修工事のようすを見に行くこと言ったら「まだ改修工事は行われていないよ」という衝撃の事実を聞きました。
なのでテント場にも資材などは置かれておらず泊まることができたそうです。まあ6月~10月末までが予定工期なので間違いではないけど、もし正確な日程がわかるならアナウンスしてほしいですね。ヒサゴ沼に泊まれるかどうかは行動予定がだいぶ変わるので。
今回のテント泊で新しく準備したのが枕。いつもは着替え等をいれた袋を枕代わりにしてたけどイマイチだったので枕を購入することに。
これが最高に良かった、もっと早く買っておけばよかったです。真ん中にくぼみがあって頭がすっぽり収まるし空気の入れ具合で高さ調節も可能。またカバーもついているので良心的です。
モンベル U.L.コンフォートシステムピロー → https://bit.ly/30CoKCb(モンベル公式サイト)
山頂もガスっているので北沼までお散歩。向かう途中に忠別岳からの方々と結構スライドしました。皆さん南沼でテント泊予定なので戻る頃には結構賑やかになっているかも。
肝心の北沼はガスガスで何も見えず・・。時期的にチングルマが結構咲いていましたね、帰る途中に1枚パチリ。
相変わらずガスガスなので昼寝することに。夕方気温が下がってきたときにガスも冷えて晴れ間がみえることを期待します。
南沼に到着した時の気温は12度くらい。ただ寝ているとだんだんとテント内の温度が上がってきました。少しずつ寝苦しくなってきたので外に出てみると・・
晴れていましたw。
このタイミングで登ることも考えたけど寝起きでダルかったので夕方に後回しすることに。
ということで晩ご飯。基本はインスタントラーメンか尾西のドライフード。ただ今回はおかずとして缶詰の鯖みそや焼き鳥なんかを持ってきました。ただ中身はジップロックに移し替えています。食事後の缶がジャマになるし、ものによっては汁も入っていますからね。
晩ご飯も食べたので18時30分ころにそろそろ山頂へ。
ガスって全然景色無し・・。やっぱり晴れている時に行っとくべきですね、今回で学びましたw。ただこの時点では2泊するつもりだったので明日もあるからいいかって思ってたのもありますね。
ちなみにトップの写真は登る途中で撮ったもの。遠くはまだ晴れていたのでちょっと期待してたんだけど。
やっぱりダメだったかとトボトボと下りてくる途中でようやく良さげな場面に遭遇。遠くはオプタテシケだと思うけどこれでも結構かすみを取って現像しています。なので実際はもっとガスガス。動ける範囲も限られているのでなんかバランス悪いですよねぇ。下の沼もいらなかったかな。
あとはテントに帰って寝るだけ。夜も何度か起きてテントから顔を出したけどガスガスで全然ダメ。日の出に期待して3時頃にも起きたけど天候に変化は無し。ということでそのまま朝まで寝ることに。
南沼の良い所はスマホが使えるということ。朝食食べながら今後の天候を見ても回復することは無さそうな感じ・・。
この天候の中でヒサゴ沼まで往復する気力もでないことから下山することにしました。
ガスが濃くなって霧雨状になる中テントを撤収して7時に下山開始。
あとは昨日来た道を戻るだけ。ただ昨日よりは泥濘が少しひどいかな。ゲイター(スパッツ)つけいてるし下山なのであまり気にせずガシガシ歩いていきます。
コマドリ沢からの登り返し以降が長くてダラけますが、4時間30分ほどで短縮登山口に到着。トムラウシ温泉東大雪荘は昼の12時からの営業開始なのでちょうどいいタイミングでした。
前回の白雲岳の時同様あまりテント泊運が今年は良くないかも(苦笑)。でも水のことを考えると7月にテント泊を多くやっておきたいってのもあるしなぁ。
まあ天候見ながらこれからもテント泊を計画していきたいと思います。
今回の山行ルートやコースタイムは下記のヤマレコページから確認できます。
ではまた~。
この記事へのコメントはありません。