少し間が空いたけど山登りを再開できるようになりました。
今回はオプタテシケへ登るつもりでしたが、結果は体調不良と気温が高いこともあって予定変更して美瑛富士のみ。本当は翌日に美瑛岳、もしくは富良野岳への登山も考えていましたがこちらはキャンセルとなりました。
ガソリン代かけて行くんだから1つだけではなく最低2つの山は登りたかったんですが・・。
前日は午後から出発して上富良野町にある日の出公園で車中泊。
いつもなら美瑛の道の駅あたりで車中泊して、白金温泉の奥にある美瑛富士登山口に向かいますが、今回は日の出公園から十勝岳温泉に向かい、吹上温泉・望岳台に通じる十勝岳温泉美瑛線(道道966号)を経由して向かいます。
美瑛町で夕景を撮影したい!とかなければ、こっちのルートのほうが無駄に遠回りすることなく最短で行けると思います。
移動日にあてたこの日もかなり気温が高く夕景がきれいでした。駐車場の前にある田んぼにもきれいに夕焼け空が映り込んでいましたね。
翌日は4時には登山口についていたいので2時頃起床予定で20時過ぎに就寝します。
いつもなら20時に寝てもひと眠りして0時頃に一度目覚めて2度寝して起床時間って感じなんだけどこの日は全然寝られない・・。ウトウトもせずに0時になってようやくウトウト、なんかうるさいなと思ったらスマホの目覚ましが鳴っていました。
結局ほとんど寝られないまま起きて登山口へ移動します。
登山口には1番乗り、続けて2台ほど到着。あとの2台は同じパーティーで8名くらい、自分より早めに4時頃に出発していきました。
何となく体がだるいけど自分も用意をして4時過ぎに出発。日の出は4時30分頃なのでもうヘッデンはいらないくらいに明るいですね。
笹刈が行われた後なのか、刈られた笹が大量に山道上にありましたね。
まあ大変な作業なのはわかるけど石の上に被さっていると足元が見えなかったり足を滑らせたりと地味におっかないんですよねぇ。
まずは美瑛富士避難小屋目指して登っていきます。
数日雨も降っていないのでこれだけ山奥にも関わらず湿度は低め、周囲の笹や草木も乾いていました。
とは言え登っていれば汗をかいてきますが、序盤は樹林帯なのでなかなか風が吹かず結構ツライ・・、ようやく岩場になって涼しい風を感じることができるようになります。
今日は体が重いせいかここに来るまでで精一杯。途中で引き返すことも考えたけど、とりえず避難小屋まで頑張ってみます。
ちなみに登山口から避難小屋までは約6km。1kmごとに標識があるけどこの日に関しては「ようやく半分」「まだ2kmもあるのか」と逆にあることでメンタルがやられる始末・・。
石垣山やベベツ岳方面から登ってきた太陽が顔を出し始めました。
かなり強烈な朝日で今日も一日かなり暑くなりそうな予感。涼しい山が恋しい。
右上にピョコっと見えている双耳がトムラウシ山。
テント泊してたら最高の夜と朝を過ごせただろうなぁという天気ですね。
かなりシンドイ思いして美瑛富士避難小屋に到着、約3時間かかった。
とりあえず休憩、風も結構吹いていて暑くなった体を冷やしてくれます。体調は悪いままなのでここでしばらく休んでから下山する予定。
とにかく休憩・・。
途中で抜かした先行の8名くらいのパーティーも15分後くらいに到着。自分が登山口を出発するときに車で入ってきた2名もしばらくしたら登って来ました。
今日はポカリ900mlと水6Lを持ってきました。ちょっと多いかなとは思うけど、水に関しては足りないよりは少し多めがいいと思っているので仕方ないですね。
ポカリは避難小屋まででほぼ飲み干してしまったのでポカリの粉で作っておきます。汗をかいているのに水ばかり飲んでも水分以外の失ったものは取り返せないですからね。
長距離を歩く場合は粉も一緒に持って行ってスポーツドリンクを補給できるようにしておくと体調管理にも役立つと思います。今日の場合はそれ以前の体調不良だけど・・。
ちなみに粉ポカリって小学生の時によく使っていましたね、少年野球の時だったり遠足の時だったり。飲んだ時に多少の溶け残った粉っぽくて味の濃いポカリを思い出します。
美瑛富士避難小屋周辺にも花々がたくさん咲いていました。低い山ならすでに終わっている花をまた見ることができるのも楽しいですね。
代表的な山の花であるチングルマ、すでに花は枯れフッサフサに。
30分くらい休んできたらだいぶ体調が回復してきました。
すでに8名のパーティーはオプタテシケ目指して出発、あとの2人組も1人はオプ、もう1人は美瑛岳・美瑛富士のほうへ出発済み。
せっかくのいい天気だし体調もだいぶ回復したので一番近い美瑛富士にだけ登って帰ることにします。
というわけで体は多少重いけど美瑛岳・美瑛富士分岐目指して出発します。避難小屋側から美瑛富士に登れるルートがあると助かるんですけどねぇ。
分岐の手前、美瑛富士の斜面にはチングルマのお花畑。避難小屋ではフッサフサだったけどここは今が満開状態。ちょっとの距離しか違わないのに全然違いますね。
日の当たり方はそんなに違いは無いと思うので風の影響が差になるのかな。避難小屋の場所は美瑛富士と石垣山の間、谷に位置するので結構な風が吹き抜けるんですよね。
分岐から30分ほど登って美瑛富士山頂到着。標高は1888mもあるんですね、意外と高いかも。まあ向いの美瑛岳がもっと高かったりするのでそのせいもあるかな。
さっききれいなチングルマを見て気分的にも前向きになったので余裕があれば登るのを美瑛岳にしようと思ったけど、分岐で見上げたらその気力は無くなりましたw。ポンピ沢から登るルートはそれほどでもないけど、分岐からの登りは下りもそうだけど結構シンドイですよねぇ。
手前の石垣山からベベツ岳を通っての一番奥のオプタテシケ、今日はかなりの距離に感じます・・。
かなり霞んでいるけど幾重にも重なる山の稜線が見ていて楽しい。テント泊とかして朝の斜光ならもっと印象的に撮れるかな。
美瑛富士避難小屋でのテント泊も今後のプランに加えておこうっと。
やっぱり山頂は風が強くて冷たいので、少し下って風よけになりそうな場所で菓子パン食べながらここでも休憩。
ちょうど斜面に生えているコケモモ系がフワフワのクッションのようで楽することができました。日差しは相変わらず強烈なのでポカポカといい気分。
ちょっとウトウトしかけた時に聞こえてきたのがヘリの音。気温高いので監視に来たのかなと思ったらどんどんコチラに近づいてくる。
事故でもあった?と思ったら美瑛富士をぐるっと回って美瑛富士避難小屋上でホバリング。よくみたらヘリから何かぶら下がっているみたい、どうやら何かしらの資材を運んでいるようですね。この後は何度もヘリがきて7・8回はその音を聞いたかな。
ちょっと前に山小屋への物資輸送についてのヘリ問題がありましたが、北海道では元々人のいる山小屋がほとんどないのでその頻度や回数を考えると特にそのような問題は起きないのかなぁ。
休憩も十分とったので美瑛富士避難小屋へ戻ります。
下山の際に見えた美瑛岳越しの十勝岳噴煙。相変わらずの激しさですね、30年周期説ありますが今後どうなるのか?当分の間望岳台から登ることは無いかな。
避難小屋に戻る際にも上空をヘリが資材を運んでいましたが、避難小屋で聞いてみたら仮設用トイレの資材を運んでいるとか。
来週は山の日もあって普段山登りしない人も来ることを考えてっていうのもあるのかな。またそれを設置する人達も下から登ってきたみたいで大変ですね。
避難小屋で少し休憩してから登山口へ向かいますが高度を下げるほど気温・湿度が上がって結構シンドイ。途中睡魔に襲われたりもしましたがダラダラと歩いて無事登山口へ。
登りに感じた残された笹もカサカサに乾いており土の出ている斜面では滑り止めの役割を果たしてくれていました。笹刈後はキレイにした方がいいのかは答えは出ず。
体調不良はあったけど美瑛富士からの景色は良かったのでテント泊含め再訪したいですね。例年お盆を過ぎたら気温は落ち着くのでそれまでは長距離は避けて短い山行を重ねようかな。
ちなみに登山口のゲートについては事前に電話確認することをお勧めします、施錠の問題もあるので(0166-61-0206)。
今回の山行ルートやコースタイムは下記のヤマレコページから確認できます。
ではまた~。
この記事へのコメントはありません。