幾つか立てた今年の山登りの目標のうちの一つが幌尻岳に登る事。
登山ルートは3つあるけど、チロロ林道から北戸蔦別岳でテント泊して幌尻岳を目指したい(千呂露川・二岐沢コース)。もっと体力がつけば日帰りもやってみたいですけどね。
ただいきなりテントを持って登るのは危険なので、まずは北戸蔦別岳まで偵察がてら登ってきました。
登山口に着いたのは4時頃。近くの道の駅樹海ロード日高から国道274号沿いの林道入り口まで約15分、そこから登山口までアスファルト+砂利道で30分程度かかります。
駐車場には5台ほどがすでに停まっていました。
さっそく準備しますが、初めての山はちょっと緊張しますね。
入林BOXに記入してゲートから4時30分に出発します。
自分の前には1名のみ幌尻岳の記入があったけど、実は林道の途中にも入林BOXがあって本来はそちらに記入するものらしい。そこで記入をしていない人が自分も含めゲート前にあるこの入林BOXに記入するようです。
他の車の人たちはどこに登っているんだろうか。
まずは林道歩きから、準備運動には良いけどちょっと長いかな。
ただ滝も幾つかあって写真目的でくるのも楽しそうです。でも何か所か土砂崩れや落石もあったりで注意も必要です。
35分歩いて登山道入り口に到着。
クマの好物フキの群生地帯を歩いて行きます。山道がすっかり覆われているけど問題ありません。
もちろん熊鈴2つと熊スプレー持参ですが、今回の山行では特に獣臭を感じる箇所もありませんでした。
しばらく樹林帯を歩くとルートが川沿いに変わります。
ただ要所にピンクテープがあるので迷うことは無いはず。
川沿いは風も良く通って涼しくて良いですね。空はすっかり日が差していますが、地形的にこっちまで明るくなるにはまだまだ時間かかりそうです。
ピンクテープを目印にどんどん進んでいきます。
何度目かの渡渉地点。まだ水量は少し多いのかな。本来だったら足を載せられそうな石も水の下に沈んでいます。
ちなみに今回はゲイター無しで登ります。テント泊するなら寝袋やテント内を汚さない為にもゲイター必須だけど日帰りなのでつけていません。
で、ゲイターがあればそれほど苦労しない渡渉も結果的に左足を少し水没させることになりました・・。
川沿いのルートが終わって今度は稜線を目指します。まだ樹林帯には日が入って来ないので涼しいまま登っていけるのがありがたい。
登りは良いけど下山時に滑りやすくて苦労しそうな箇所もあります。ここは石がある分まだいいんですけどね。もっと掘れてたりヌルっとして登りにくい所もあります。
花もシラネアオイやツツジ、サンカヨウなど結構色々咲いていました。
途中でトッタの泉の看板発見。事前に細かく位置を確認しないで登ってきていたので、てっきり見過ごしたと思っていました。
結構登ってきたところにあるんですね。
と言うことでトッタの泉に到着。
ここまで水なしで登って来られるのはありがたい。しかも煮沸しないでも大丈夫なようですね。
再び稜線目指して登ります。高度を上げたので徐々に日が差してきました。
上空に雲は無いようす。稜線に出るのが楽しみです。
2か所の梯子を上がればもう少しで稜線です。
とりあえず稜線に到着。ガスの噴き上げがスゴくて本来左側に見えるはずの幌尻岳が見えません。でもガスの動きがかなり激しいのでタイミングが良ければ見ることもできそうです。
目指す北戸蔦別岳もすぐそこだけど、最終地点も目視できたのでここでおにぎりを1つ食べながら小休止します。
おにぎりを食べ終わったので山頂目指して出発します。距離的に30分歩けば着くはず。
まだ残っている雪渓の上を歩いて行きますが、適度にゆるくなって滑ることはありません。軽アイゼンも不要だと思います。
ハイマツを抜けてもう少しで山頂。向こう側の景色も楽しみです。
無事北戸蔦別岳山頂に到着。山頂標識がボロボロで何が書かれているのかも少し微妙です。
さっきまで吹き上げていたガスもすっかりなくなって戸蔦別岳と幌尻岳も今は見えています。
駐車場から約4時間かかったのかな。テント泊装備の時は+1時間で考えているので5時間程度でここまで登って来られそうです。
気になっていたのがテント泊のスペース。写真で見ていると切り立った崖のすぐ横にテントを張るように見えたけど、実際に見た感じでは切り立ってもいなくて危険は無さそうで安心しました。
でもまあ1人用のテント×2がスペース的には限界かな。
周りの景色見ながらまたおにぎりを食べて休憩します。
温度計無いからわからないけど吹く風は少し冷たいですね。濡れたタオルを乾かすのに岩をよく使っているけど直射日光が当たっているはずなのにそれほど暖かくありません。
今日のお菓子は「チョコボールのなかみ塩キャラメル」。やっぱりチョコあった方が好きかもw。
それにしてもここまで誰とも会っていない、駐車場にあった車の人たちはみんな幌尻岳に行ったんだろうか。
なかなかの好天で日高の山並みもキレイに見えています。こちらはピパイロ岳方面。
ずーっと稜線上に道が見えているけど、ここを歩くときは来るかな。
一番奥の先っちょが尖がっているのが十勝幌尻岳(カチポロ)ですね。
カチポロは登山道が崩落してかなり登るのが大変な山になっているらしい。まだまだ登りたけど登っていない山がたくさんあります。
今回もコンデジしか持ってきてないけど、こういう景色を見るとデジイチを持って来たくなりますね。特にテント泊で朝景を撮るならなおさらかな。
30分ほど休憩したので下山開始します。
良い天気だしまだ時間もあるので戸蔦別岳まで行って七つ沼カールを見てみるって言うのも考えたけど、行っても雲海で隠れていそうなので諦めることに。今回はここまでとします。
再び雪渓を歩いて行きますがまたガスが発生しだしました。
ハイマツ帯に入ったころには真っ白に。白いツツジがたくさん咲いていましたね。
それまで涼しかった風が生ぬるい風に変わります。
下りは滑りやすい箇所がいくつかあって苦労します。下山だからと言ってあまりスピードも上がりません。
ようやく川沿いの道に到着、吹き抜ける風が気持ちいい。
帰りも渡渉を何度も行いますが、登りと違って場所が少しわかりにくくなりますね。
で、ついに右足を滑らせて膝まで水に浸かってしまいました。靴の中もずぶ濡れに・・。
川沿いから再び樹林帯に少し入って歩きます。すっかり晴れて良い天気。ゲートまでもう少し、頑張ります。
最後に林道を30分ほど歩いてゲートに到着。さすがに最後の林道歩きはダルかったですね。
でも日高の山並みがきれいで楽しい山行でした。次はテント泊かな、もしくはその前に戸蔦別岳のピストンも良いかなとも思ったり。
いずれにしても近いうちに戻ってきたいと思います。
ではまた~。
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