芦別岳に登ってきました。この山も今年登りたい山リストのうちの1つです。本当は昨年に登るつもりで登山口まで行ったんだけど忘れ物をしたため登ることができませんでした。
前日からの雨もあって湿度が高く、かなりバテバテとなりました・・。
登山口を5時にスタート。鹿よけの金網ゲートがある登山口は初めてかな。
芦別岳は旧道と新道の2コースありますが、今回は新道コースのピストンです。旧道はかなり険しいそうなので、もう少し体力がついたら登ってみたいですね。
旧道を登る場合は、旧道→新道コースの周回が多いようす。あと旧道は渡渉もあるようなので、前日に雨が降った時は避けた方が良さそうです。
5時を過ぎているのですでに太陽は顔を出しており、樹林帯の中にも日が差しています。
ただ前日の夜から断続的に雨が降っていたので湿度の高さがつらいですね。日が差してきたことで樹林帯の温度も上がっているようです。
登山道も湿っており、足元の草も朝露がビッシリ。ゲイターを忘れたことをちょっと後悔しました。
序盤は緩い登りを歩いて、たまに斜度のキツイ所を歩くの連続です。
少し登ると呻吟坂(しんぎんさか)の看板。
なかなかのネーミングだけど、湿度と気温の高さが無ければそれほどでもないかも。秋の涼しい気候ならネーミングほどキツクは無いと思います。
すでに湿度の高さには負けているんだけどw、ちょうどこの看板のところで先行の女性をパス。もう少し先でもう1人の男性をパスしました。
それにしても暑い。暑くて帽子からも汗が滴ってきます。
「負けるな」って励ましてくれるのはいいんだけど結局呻吟坂の終わりがどこだったのか、できれば「お疲れさま」くらいの看板も欲しいですね。って言うか自分が見逃したのかな。
そのまま登り続けて次に出てきたのが「見晴台」の看板。
いままで登ってきた樹林帯から少し開けて周辺が見えるようになっていました。
が、今は真っ白で何も見えず・・。
先へ進みます。
少し開けた場所に出て旧道と新道の分岐である鶯谷に到着。
右に行くと旧道に行けるようですが、見た感じでは笹かぶりもあって整備はされていない感じ。実際登山地図を見てもここのルートに線は引かれていないですね。
もし使えるなら旧道から入って分岐から新道とか、少し旧道の雰囲気を体験できるようなことができたらなぁとも思うんだけど。
鶯谷を過ぎたあたりから風が吹き始め湿度も大分減ってきました。周囲のガスも取れ始め向かいの尾根も見えてきました。
ここのエリアだけガラッと雰囲気が変わって、なんか違う山に来たかのような空気感の中を歩いて先へ進みます。
で、一気に涼しくなって歩きやすくなりましたね。
2時間40分ほどで半面山に到着。まあ特に何かがあるような場所では無いのでそのまま先へ。
あ、一応富良野の田園風景を見ることはできました。
足元にはまだまだ朝露。少しずつ靴にもしみこみ始めています。
屏風岩の一部にも日が差しています。このまま上空のガスが取れてくれると良いんだけど・・。
少し下って熊の沼に到着。唯一の泥濘ポイントだけに写真を撮る場所が限られるけど、長ひょろい沼?がありました。
たしかにここら辺ではフクロウが良く鳴いていましたね。
もちろん熊鈴2つと熊スプレー持参しています。
熊の沼からは再び登ります。少しずつ花が増えてきた感じ。
シナノキンバイソウが色濃く咲いていましたね、他にもウコンウツギやハクサンチドリ、カラマツソウも目にしました。芦別岳と言えばツクモグサだけど、これを見るには6月に登らないとダメそうなので来年に持ち越しかな。
しばらく登って雲峰山に到着。山頂からの景色は諦めるしかなさそうw。
もう少しで飲み干しそうなポカリに水を足し、カロリーメイトを1本だけ食べて5分ほど休憩。山頂が見えないので今一つ残りの距離がわからないけど再出発。一度下ってから右端の稜線沿いを歩いて行きます。
下界はイイ感じに晴れて日が差しているんですけどねぇ。なんとか山頂に着くまでにミラクルが起きることを期待したい。
あともう少し、直下には広めに残雪もあったけど登山道にはかかっておらず大丈夫。
ガスは嫌だけど、風があると涼しいからいいんですよね、ただ山頂だけはガスらないで欲しいんだけど・・。
山頂直下に咲いていたチシマヒョウタンボク。これで咲いているのか枯れてしまったのか微妙な姿だな。
と言うことで山頂到着。5時スタートで9時到着なので4時間かかりました。序盤の蒸し暑さが無ければもう少し楽に登れたかな。
山頂は予想通りの真っ白w、たまにガスが取れるけど周囲が少し見えるだけで景色を楽しむことはできませんでした。まあ仕方ないですね。
風は少し強めだけど山頂の岩陰を利用すれば無風状態でロンTのまま過ごせました。
ガスが取れた時に少し見えた旧道コースの道。
旧道コースから登ってくる方々はだいたい7・8時間が多いようなので水・食料を整えて登る必要がありますね。可能なら涼しくなり始めた秋口に登ってみたいけど、無理そうなら来年に持ち越しかな。
15分ほど山頂で休憩してから下山開始。
少し下ればガスは無く視界も良好。右奥が雲峰山です。下から登ってきたときに、右方向に進むと少し開けた休憩スペースもあって天気が良ければそこからも景色を楽しめそうです。
熊の沼前の泥濘はこんな感じ。うまく回り込んだり、沈んでいる木を使えば靴を汚すことなく通過できるのでご安心を。
下山中に草むらの中で見つけた花で、一瞬ハマナスかと思ったけど蔓を見てもどうやら違うようす。調べたらオオタカネバラというらしい。ハマナスもバラ科だから似ていて不思議はないかな。
って言うかほんとん同じ花にしか見えないけど。
登りで何も見えなかった見晴台。下山時にはしっかりと富良野の田畑が見えていました。
芦別岳っていうけど、旧道・新道コース共に登山口があるのは富良野市なんですよね。
下界はすっかりお天気。木漏れ日も結構強くて気温も高くなってきました。
結局この日自分が新道コースで出会ったのは3人のみ。時間的に午後から登る人はいないだろうから平日だと結構登る人が少ない山のようですね。
最後に目に付いたのがカエル?の卵。実際登りと下り両方で合わせて4回くらいカエルを見たかな。それだけ常に湿度が高いんだろうな。
鹿よけの金網ゲートが見えて無事登山口に到着。下山にかかったのは2時間30分ほどでした。
下界はいいお天気でかなりの日差し。直射日光を浴びてムンムンの車で温泉に向かいます。ちなみに駐車場は登山口正面にあって、道路挟んだ向かい側になります。
今回の温泉はハイランドふらの。ここに来るのは初めてです。いつも三笠から来る時には何度なく目の前を通ってるんですけどね。
いつもならフラヌイ温泉なんだけど、芦別岳からだと遠いので帰りがてら寄れるハイランドふらのにしました。ちなみに入浴料は600円。水風呂がぬるいのがちょっと残念だけど、施設もキレイだし文句なし。また時節柄入浴客も少なくて自分が入った時は貸し切り状態でした。フラヌイ温泉は650円なので今後はこっちにしようかなと思っています。
またラベンダー畑もあってピークはもう少し先だけどすでに十分な見ごたえがありました。
とりあえず今年目標にしていた山のひとつに登れたのでまずは満足。景色は残念だったけどまた登る理由ができたかな。
本州の方で雨を降らせている雨雲の動きに注意しながら山登りを楽しみたいと思います。
ではまた~。
この記事へのコメントはありません。