今シーズン初のテント泊に行ってきました。
行程は大雪高原温泉登山口から白雲岳避難小屋を経由して忠別岳避難小屋で1泊。翌日に化雲岳までピストンしてから白雲岳避難小屋のテント場まで戻って1泊し翌日下山という流れ。
白雲岳避難小屋以降のルートは初めてでしたが、2泊3日通して楽しい山行でした。
前日は大雪山黒岳の無料駐車場で車中泊。大雪高原温泉登山口を朝5時出発の予定なので3時に起床。黒いセブンイレブンで朝食を買い、食べながら登山口へ移動します。
山行期間の天候はイマイチらしい、週末に向けて好天予報ですが混雑する山より静かな山に登りたいので仕方ないですね。
4時30分くらいに登山口の駐車場に到着。天候は曇りで山には濃いガスがかかっています。
準備をして予定通り5時に出発、まずは緑岳を目指します。どうやら1人だけ4時に白雲岳に出発した人がいるみたい。
出発直後の登りは樹林帯ということもあって湿度が高くて少し息苦しい感じ。第一花畑まで上がれば風も出て涼しくなるはずなので、まずはそこまで頑張ります。
時間はあるのでゆっくりと登っていきます。
途中にある見晴台あたりから見た高根ヶ原。しっかりガスってて何も見えず・・。
涼しい中を歩けると前向きにとらえることにします。
第一花畑まで上がれば開放的になり一気に息苦しさからは解放。木道脇にもたくさんの高山植物が咲いていました。
アオノツガザクラやチングルマ、エゾコザクラあたりが目立っていたかな。
木道と雪渓を交互に歩いて行きますが、ピンクテープなどもきちんと整備されているので迷うことはありません。
この先のハイマツ帯に入る直前で1人の男性とスライド。たぶん白雲岳までのランだったのかな。
緑岳直下の岩場まで来ました。山頂はやはりガスガスみたい。
1日目の頑張り所は緑岳と忠別岳への登りと考えています。ナキウサギの鳴き声を声援にして、まずは緑岳山頂を目指します。
緑岳到着。2時間30分くらいかかりました。途中ガスがとれて太陽が少し顔を出したけどまたガスられてしまいました。
風が強い時もある緑岳ですがこの日は微風程度。テント泊装備背負って登ってきた体には気持ちいい。
ポカリを1口飲んでから白雲岳避難小屋に向かいます。今回は楽をしたいので小泉岳経由ではなく、分岐から雪渓を渡って避難小屋までショートカットします。
先は全く見えませんが目印通りにあるけば大丈夫。
晴れていれば多少汚れた雪渓歩きでも気持ちいいんですけどねぇ。
無事白雲岳避難小屋に到着。8時に着いたので約3時間でした。
テント場には解体工事関係者のプレハブがあって、テント泊する場合はその空いているスペースにテントを張るようですね。
とりあえず30分ほど休憩して、おにぎりを1つ食べてエネルギー補給します。
避難小屋のあった場所はこんな感じに。
30分ほど休んだので次は忠別岳を目指します。ここから先は初めてのルートなのでワクワクです。ガスガスなのはちょっと残念だけど涼しい中を歩けるのはかなりうれしい。
どうせ明日は向こうから戻ってくるんだから天候に関しては明日に期待です。
ハイマツやナナカマドのアーチを抜けて先を進みますが、少し歩いただけでたくさんの花が咲いていました。
白雲岳避難小屋に泊まるなら忠別岳方向に5分も歩けばお手軽にたくさんの花を見ることができるのでお勧めです。
景色を楽しむことはできないのでひたすら前進。それでも足元にはたくさんの高山植物を見ることができます。
ホソバウルップソウもいたるところで咲いていましたね。
道が悪かったのは高根ヶ原分岐を越えたあたりのここくらいで、他は快適でしたね。
分岐あたりで7・8人くらいのツアーの方々とスライドしました。せっかくのツアーなのにちょっとかわいそうです。
先に進むにつれて曇り空は変わらないけど、少しずつガスは取れてきました。
眼下には空沼(からぬま)が見えています。秋にしか沼巡りをしたことが無いので機会あれば歩いてみたいですね。
高根ヶ原一体でたくさん咲いていたのが高山植物の女王と言われるコマクサやイワブクロ。
特にコマクサはこっちのほうが駒草平なんじゃないの?っていうくらいに咲いていましたね。ホントいたるところで群生していました。
高根ヶ原から平ヶ岳へ向かいますが、ここの区間が一番道が悪かったかな。
残すは1833のひと山超えて忠別岳を登ったらほぼ今日の予定は終了です。
ここまで高根ヶ原の分岐でスライドしたツアーの人たち意外とは誰とも会っていないし、天候も少しずつ回復してきていい流れになってきました。
今回の2泊3日で一番印象に残っているのがタカネシオガマ。この赤紫色色がとてもキレイで印象的でしたね。
1833の岩場でプロテインバーを食べて少し休憩します。最後のラスボス忠別岳を登る為に補給いないと。ベイクドビターを初めて食べたけどベイクドチョコの方が好きかな。体を動かしている最中なら甘い方が好みかも。
ちなみに真ん中に見えているのが忠別沼です。
少し下って忠別沼に到着。水の中を見てみるとデッカイおたまじゃくしみたいのがたくさん泳いでいました。エゾサンショウウオの生息地でもあるらしいけど、うーん、どうだろう全然区別がつかないw。
沼は多少風があったのでミラーにはなっていなかったけど、一応忠別岳を映しこんでいましたね。
忠別岳の登りは急登というよりはなだらかに登っていく感じ。たまに青空も見えて切り立った崖に光が差していました。
山頂までもう少しですが、ここで初めて自分の前に山行者がいるのを発見。5.6人くらいの団体さんのようです。
忠別岳山頂到着。白雲岳避難小屋から3時間でした。風は少し強めだけど気持ちいいくらいです。
先ほど見た先行者も山頂で休憩していました。4人+ガイド2人のツアー登山のようです。あとは1時間くらい下って避難小屋で今日の行程は終了です。
真ん中にちょこんと見えているのが化雲岳。明日は朝にあそこまでピストンしてから白雲岳避難小屋まで戻ります。
では忠別岳避難小屋へ向かいます。
山頂周辺はチングルマのお花畑でした。なかなかのボリューム&スケール感ですね。
チングルマのお花畑を過ぎたらハイマツ帯を下って行きます。
途中に忠別岳避難小屋が見えてきましたが、登るときと同じようにダラダラとした傾斜を下りていく感じ。歩いてもあんまり避難小屋に近づいている感じがしません。
1時間ほどで忠別岳避難小屋と五色岳の分岐にようやく到着しました。
ハイマツ帯を抜けてようやく避難小屋が見えました。一段下がったスペースがテント場のようです。
無事テント場に12時30分頃に到着しました。予定では14時着だったので思ったより早く着きましたね。白雲岳避難小屋から忠別岳山頂までが思ってたより早く歩けたようです。
ということで少し休憩してからテントを張ろうと思ったらポツポツと雨が降ってきました。予報では夕方くらいにひと雨くる感じでしたが・・。
ちなみに今回のザックは約15kg。カメラ一式と三脚、そして余分な水を持たなくていいのでこの重さになりました。ここまで軽いのは初めてですね、だいたいいつも22・3kgだからかなり軽く感じました。
かなり弱い雨だったのですぐ止むだろうと思い、それまで避難小屋で雨宿りすることに。ついでに昼ご飯も作って食べてしまいます。
初めての忠別岳避難小屋は2階建て。床はコンパネがはられていました。一応軽く掃き掃除したけど次から次にゴミが出てきてなかなかキレイにならないw。ある程度であきらめます。
お昼ご飯はインスタントラーメンにソーセージの組み合わせ。ソーセージは朝、黒いセブンイレブンで買ってきたもの。ソーセージは加熱済みの食品なのでそのままでも食べられますが、やっぱり暖めた方がうま味も出るので美味しいですね。
で、その準備をしている間に山頂にいたツアーのガイドさんが1人入ってきました。どうやら雨がどんどん激しくなってきていたようでカッパは着ているもののかなり濡れていました。ひと足先に到着して小屋泊の準備をするんでしょうね。
当初は雨が上がったらテントを張るつもりでしたが、このままツアーの方々と一緒に小屋泊することにします。山登りで小屋泊するのは今回が初めてです。
昼ご飯食べ終わったら先に飲み水を作ることにします。水場はテント場から少し下ると雪渓の切れ目があるのでそこから取ることができました。
しばらくすると残りの5人もかなり濡れて避難小屋に到着。合計7人になりましたがスペース的には十分。2階もあるので全然余裕ですね。
今回やってしまった最大のミスがキンドルを忘れたこと。当初は夕日を見に忠別岳に登ることも考えていたけど、今じゃ雨は関係なくすっかりそんな気が失せました。なのでとりあえずストレッチとかをしながら時間を潰しますw。時間を潰すのって難しい。
そろそろ晩御飯でもと思っていたら、もう一人女性がかなり濡れた姿で避難小屋にやってきました。結局この日は8名での小屋泊となりました。
晩ご飯は尾西のわかめごはんにすき家の冷凍の牛丼のもとみたいやつでパパっと終了。
ちなみにガイドさんはCB缶でお湯沸かしたりジンギスカンを焼いたりしていましたね。コスパを考えると絶対CB缶だし、よっぽど寒く無ければ火力も大丈夫なはずなので今後は一考の余地ありですね。
ということであとは寝袋の中でゴロゴロして1日が終わりました。明日はツアーの方々が6時出発ということなので、自分もそれに合わせて行動することにします。
とりあえず1日目が終わってひと安心&おやすみなさい。
実際に歩いた山行時間を確認したい方は下記ヤマレコをご参照ください。
https://bit.ly/2ZFRmg4
ではまた~。
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