初めて暑寒別岳に登ってきました。なんかいつも登る山の候補から外れがちなのは周辺にあまり登れる山が無いからですかね。どうも暑寒別岳が目に入らない。
増毛・樺戸エリアに該当するけど、今までに登ったことがあるのは神居尻山と南暑寒別岳くらい。最近雨竜沼から南暑寒別岳に登った山行記録を見返していて、暑寒別岳に登っていないことを思い出したのが今回登るきっかけとなりました。
序盤は好天ながら山頂が近づくにつれてガスガスとなり、あまり報われた登山とはなりませんでしたがやっぱり初めての山は楽しいですね。
暑寒別岳に登るには3つのルート(暑寒・箸別・雨竜)がありますが、今回は暑寒ルートから登ります。
まずは登山口&駐車場のある暑寒荘へ。増毛町内に入れば道路標識にもきちんと書かれているので迷うことはないはず。アスファルトから砂利道に変わってウネウネとした道を進むと広い駐車場が見えてきます。
駐車場に着いたのは6時過ぎ。3台停まっており、うち1台は出発の準備中でした。ちょっと緊張しながら自分も出発の準備をします。
駐車場より一段上がったところにある暑寒荘には朝日がキレイに差し込んでしました。入林届を記入するボックスはその暑寒荘の目の前に設置されています。
駐車場に着いた時に準備していた2人組と同じタイミングで山登り開始。当然熊鈴2つと熊スプレー持参です。
橋を渡って登山口へ向かいます。
ここでいきなりのミスを犯します。普通ならそのまま進んで小川にかけられた板を渡って登山道に入って行くんですが、ちょっと左奥にキレイに整備された木階段が目に入った為、そちらの方に進んでしまいました。
ただ30秒ほど歩いて、こっちじゃない感がすごかったので引き返すことに。その間に2人組に先頭を譲ることになりましたが、初めての山のなのでペース配分の点から見ても先に行ってもらってよかったですね。
事前に地形図を見てもわかっていたけど、結構ゆるい登りがずっと続いて行きます。概ね樹林帯ですがそれほど湿度も無く快適に歩いて行きます。
この先9合目までしっかりと標識が設置されていました。他の山では小さな看板で木に括り付けられていることが多いけど、暑寒別岳では立派な標識が設置されていましたね。
ただ自分はあまりこの「〇合目」という標識が好きじゃありません。特に登り始めの「3合目」や「4合目」を見ると先の長さを感じてしまうのでテンションが下がるんですよね。
こちらはマイズルソウの実。先日神居尻山で見た赤い実とはやっぱり違う。
相変わらず平坦な道が続きます。何度もくぐってきたダケカンバのアーチ。この先も何度もくぐりながら「つづじヶ丘」「佐上台」を通って進んでいきます。
相変わらず山道の湿度は低いけど天気が良いせいで気温は少し高め、でやっぱり風が吹かないので結局汗だくで登ることになります。
また先行していた2人組を彼らの水休憩の際にパスしてしまったので、せっかく抑えめのペースで歩いていたのがまた少し急ぎ気味のペースになってしまったのも汗だくの原因かな。
やっぱりペース配分って大事ですねぇ。
5合目に到着、ここまでで約1時間30分。ここから少し斜度のキツイ箇所が出てくるようになります。
〇合目表示より、あと〇kmの方が具体性があって個人的には好みですね。残りあと4km弱なのであと1.5~2時間くらいかな。
ロープも設置されているので登るのはそれほど苦じゃありませんが、下に人がいないかだけ気を使って上がっていきます。
ここまでの道が緩かったので、いきなりの急登で少し疲れます。
滝見台に到着。ようやく風も吹いて涼しくなったので写真撮りながらひと息つきます。
ここから実際に滝が見えるのかは周辺がガスっていたため不明、しかも山頂はガスで隠れていますね。ただ比較的ガスは動いているので、山頂でタイミングよく晴れることを期待します。
右端の山頂が8合目にあたる扇風岩のある場所。ガスがすごいけど青空も見えているし、晴れそうな雰囲気はありそうです。
滝見台から20分ほどで8合目の扇風岩に到着。うーん晴れそうな気がしないw。
少し前からお腹が鳴り始めたので、山頂で食べるつもりだった菓子パンを半分食べながら10分ほど休憩。さすがにシャツがビチョビチョです。
さあ山頂目指して再出発します。暑寒コースで一番キツイのは箸別ルートとの分岐までのこの登りでしょうね。
前半分は岩登りなので安定して登りやすいけど・・
最後のロープ場は足元の岩も崩れやすく結構疲れました。
急登を登り切れば平坦なハイマツ帯が続くので、これ以降疲れる箇所はありません。空はガスっているけど山頂を目指して進みます。
箸別ルートとの分岐に到着。もう一息ですね。
山頂までもう少し。足元には結構な高山植物が咲いています。たまにガスが薄くなって日が少し差したりもするけど、行く先はガスガス・・。山頂までもう少し。
無事山頂到着。6時30分スタートで10時に到着したので3時間30分でした。
ここに来るまでの標識が立派だったので山頂標識もキレイになると良いですね。ちなみに山頂にいたのは3人ほど。
風は吹いていないけど涼しいのが助かりますね。とりあえず休憩しながら残り半分の菓子パンを食べてしまいます。ちなみに飲み物はポカリ900mlのペットと予備に2Lのプラティパスです。
途中でパスした2人組も10分後には到着しました。山頂は相変わらずのガスで展望は望めません。まあ箸別と雨竜からの残り2ルートあるので、どちらかで登った時に晴れるでしょうw。
箸別ルートは機会あればすぐにでも登りたいけど、雨竜沼・南暑寒別岳からのルートは途中の笹薮がどうなっているのかですね。今年中に全部できるかな?
って言うか標識には南暑寒別岳と雨竜沼の標高じゃなくて、向こうまでの距離をかいてほしかったですねw。
雨竜沼&南暑寒別岳方面も真っ白で見えませんでしたが、それでも少しガスが取れた時にはそちらへ向かう道が見えていました。
20分ほど休憩したので下山開始。来た道を戻るだけなので花を撮りながら下りていきます。主に山頂から暑寒・箸別ルート分岐までがお花畑でした。
フサフサのチングルマ、
エゾトリカブトも。他にもエゾシオガマやタカネトウウチソウなんかが咲いていました。
ある程度高度が下がるとガスも無くなり青空に。ただ振り返ると山頂にはしっかりガスがかかっていたので、下山途中にすれ違った10人くらいの方々は山頂で絶景は見られたのかな?
あと登りの時にはほとんどいなかった虫が下山時にはブンブンと周りを飛んでうるさかったですね。まだしばらく虫がうるさい時期が続くから何か対策を考えてみようかな。
あとはてくてくと歩き続けて登山口に到着。
登り始めに間違いそうになった整備された木階段は望額の森への道だったようす。きちんと標識が出ていたんですね・・。
13時前に無事登山口に到着。ただ記帳しようとするとアブがものすごい数で襲ってくるのでかなりの恐怖でした・・。
駐車場でもアブがすごいのでそこでは着替えずに、登山靴のまま車に乗り込んでとりあえず登山口から離れることに。結局、増毛町内のセコマの駐車場で着替えを澄ませました。できたら暑寒荘の中も覗きたかったのに残念です。
とりあえずまた登りたい山を一つクリアできたので満足です。あとは天候を見て箸別・雨竜ルートからも登りたいですね。また暑寒別岳は冬も登りたい山なので、ぜひ今冬にでも挑戦したいと思います。
実際に山行タイムは下記ヤマレコをご参照ください。
https://bit.ly/30SDBu3
ではまた~。
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