広い大雪山系の山で登っていないのが愛別岳と当麻岳、そして桂月岳の3つ。そこで今回は愛別岳と当麻岳に登ってきました。
本当は昨年の10月に登ろうとしたけど愛別岳への稜線に降雪があったので断念していました。今回はそのリベンジです。
高速を使って旭川へ、「道の駅 とうま」で仮眠しましたが朝起きた時の気温が11度でかなりの肌寒さ。ようやく夏も終わったのかな。
朝食を食べてから1時間かけて登山口&駐車場のある愛山渓温泉に向かいます。登山者の車は自分以外に2台のみで、1人はちょうどこれから出発するところ。
出発の準備をしますが気温計を見たら8度、どうりで準備中に少しプルプルと震えていたわけだ・・。
登山者名簿に記入して5時30分過ぎに出発します。今日の予定ルートは愛別岳-当麻岳-沼の平から松仙園を通って戻ってくるルートでしたが松仙園は登りのみの一方通行らしい・・。松仙園から登ることも考えたけど今回は愛別岳がメインなので松仙園はパスをすることに。愛別岳の前にあまり体力は使いたくないので。
少し樹林帯を歩いてから橋を渡り急登を登っていきます。さすがに気温が低いので汗をかく量も少ないですね。
急登を登り切ってからは沼の平との分岐を目指します。空気はひんやりとしているけど両サイドの笹が高いので風も吹かず。
それでも山道は泥濘箇所があるものの歩きやすいように整備されています。
沼の平との分岐に到着、永山岳とのちょうど中間地点になるんですね。
ここで先行者の方をパス。どうやら北鎮岳から中岳温泉を通って下りるコースを歩くみたい。
次は永山岳を目指しますが本当にいい天気。風はもう少し吹いてほしいけど真っ青な空が広がっています。
一旦下って渡渉してから急登が始まります。粘土質でヌルヌルの道や岩場を歩きながら高度を上げていきます。
ここもほとんど風が吹かないので、この日の気温が低くて助かりました。
とりあえずの休憩ポイント。せっかくなので2・3分休憩します。眼下には最後に歩く沼の平が見えています。
フサフサのチングルマも日の光を上げて光っていますが、ここらはずっと日なたなのがツライところ。
右上が永山岳の山頂。暑さを我慢して登っていきます。
2時間30分ほどで永山岳到着、プロテインバーを食べながら少し休憩します。
今回の食料はおにぎりも2個持ってきました(結局1個しか食べず)。
少し休んだら次は安足間岳(あんたろまだけ)を目指します。
日差しが強くてジリジリと焼かれるので、小まめに水分補給しながら歩きます。飲み物はポカリ900mlに3Lの水です。思いのほか天気が良くなりそうだったので1L追加することにしました(結局使ったのは2L)。
安足間岳を越えたら比布岳との中間にある愛別岳との分岐を目指します。微妙に傾斜のある道は滑りそうであまり好きじゃありません。
約3時間で愛別岳分岐に到着。前回は愛別岳への稜線に積雪があったので諦めたけど、今回はもちろん大丈夫。
ただ最初の下りがザレ場で下り上り共に大変そうです。昨年は滑落で死亡事故も起きているので慎重に下って行きます。目安は往復で1時間30分ほどを予定しています。
ザレ場の下りを慎重に降りればあとは特に危険な個所は無し。吹く風も微風で歩くには最高です。
どんどん愛別岳が近づくにつれてその迫力が増してきます。
山頂へは岩登り。まっすぐ登って右方向に巻いていきます。ゆっくりあせらずに登れば問題は無いはず。
愛別岳山頂到着。三角点があるだけで山頂標識が無いのが残念です。
山頂では周りの景色を楽しみながらおにぎり休憩。
これはポカリの粉。最近は自宅でポカリを作るようにしています。お金もかなり安く済みますしね。
いつもはポカリを1本飲みきったらその後は水を飲んでいるけど、行動時間が長くなりそうな時は予備の粉を持って来て山行の途中で作るようにしています。
では休憩も終わったので分岐まで戻ることにします。最後の登りさえ頑張れば、後は当麻岳へもすべて下りのみなのでここが頑張りどころです。
それにしても最後の登りが本当に壁に見えますね。
見上げる分岐までの登り。疲れよりも上からの日差しがキツイですね。一歩一歩ゆっくり登っていきます。
ここで沼の平でパスした男性とスライド、愛別岳行ってから北鎮岳経由はなかなか体力がいりそうです。
何とか登り切って、結局予定通り1時間30分で往復できました。
これでもう今日はつらい箇所はありません。安足間岳まで少し登ったらその後は登山口まですべて下り。
ここで自分の後に出発した女性とスライド、たぶん松仙園経由で来たのかな。
当麻岳を越えて肩の所から当麻乗越に下って行きます。
もう少し早い時期に来ていたら花も咲いていたでしょうね。チングルマの綿毛が風に揺れていました。
左を見れば旭岳、その手前の裾合平でもたくさんのチングルマが揺れているはず。晩秋になったら草紅葉の中を歩くのもいいかな。
後はただ下って行けばいいだけのはずなのに、当麻岳の肩あたりで道迷い・・。この黄色い矢印を見落としてしまい、岩をよじ登ってまっすぐ行けばいいだけなのに左に行ったり右に行ったり。
この岩場の手前から左に下り気味に道があったけど、すぐにハイマツ帯に突き当り行き止まりに。で、道を間違えたと思い戻って右に行けそうだったんだけど、こっちは岩場でどうやら違うみたい。
一旦落ち着いてGPSを見たらルートが岩場を巻くのではなく、まっすぐ突き抜けていたので黄色い矢印を見つけることができました。ボケーっと景色見ながら歩いていたらダメですね・・。
当麻乗越を目指して下って行きますが、意外と距離が長くて疲れます。
ただこのエリアは面白い岩が多いので、ここら辺にキャンプ指定地があれば朝夕で面白いものが撮れそうな感じです。
ダラダラと歩いて当麻乗越到着。登山口の愛山渓温泉までは5.5km、あと2時間くらいかな。
当麻乗越から沼の平を目指して歩きます。途中泥濘箇所もあるけど、好天のおかげでだいぶ歩きやすく靴を汚すこともありませんでした。
沼の平の六の沼から。愛別岳を除けばこの日歩いた山域がほぼ見えています。
沼の平も思ったほど風が吹かず、誰ともスライドすることなく木道を歩いて行きます。
登山口から当麻乗越までピストンするのもいいと思うんですけどね、意外と人がいない。
今回もたくさん咲いていたエゾオヤマリンドウ、少し花が開いていたのもありましたね。
半月湖を通って沼の平分岐まで歩きます。
今回の誤算だったのが松仙園の一方通行、まあ自分の確認不足なんですけどね。
ただ松仙園登山道は大雪山グレート4と言うことで、もう少し情報収集してから再度行ってみようと思います。
距離的にも松仙園だけ歩くのもいいかな。
沼の平分岐からは登山口まで下るだけ。岩場で足を滑らさないことだけ考えて歩きます。
立派な木製の橋を渡って登山口へ。すぐ隣にはグシャグシャになった鉄製の橋が横たわっています。
無事登山口に到着して山行終了です。
このまま愛山渓温泉に入りたいところですが、ここには残念ながら水風呂が無いので違う所で汗を流します。サウナは無くてもいいから水風呂だけは欲しいんですよね、体を冷やしたいので。
今回は昨年登れなかった愛別岳を登れたので良かったです、行けなかった松仙園はまた時期を見て来たいと思います。
実際の山行タイムは下記ヤマレコをご参照ください。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2527427.html
ではまた~。
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