天気予報では快晴だったので銀泉台からお鉢周りをする予定でしたが、赤岳まで登ったらガス&強風のため旭岳のピストンとしました。ちょっと消化不良な山行です。
銀泉台から登るのは2回目、前回は2016年7月に白雲岳避難小屋でのテント泊の時でした。久しく登っていなかったので紅葉期のマイカー規制が入る前に行くことに。
ちなみに銀泉台&高原温泉の令和2年の規制は「2020年09月12日(土曜日) 〜2020年09月27日(日曜日)」となっています。
前日は層雲峡駐車場で車中泊。朝5時スタートの予定なので、逆算して朝3時30府に起床、朝食後に銀泉台に向かいます。駐車場手前に少し開けた場所があって、そこから見える山並み。空もオレンジ色になって快晴の予感です。
停まっていた車は1台のみ。出発の準備をしますが車の気温計は4度、ただ風が無いためかそれほど寒くは感じませんでした。
予定通りですが、奥に見えているオレンジ色に染まった山肌に急かされるように登山口を5時に出発します。
林道を歩き上り始めてすぐに見えるのが、銀泉台と言えばこの景色!と言う風景。今回は朝日に染まっているけど紅葉時期なら赤く染まっているはず。ちなみに奥に見えているのはニセイカウシュッペ山ですかね。
景色を楽しみながら登っていきます。
キレイに整備された山道を通って第一花園へ。まだこの時は快晴予報を信じていますw。
第一を通り過ぎて第二花園へ。見落とすことが難しいくらいの黄色ペンキ。足元注意で登っていきます。
岩場を登り切ったら奥の平へ。まだまだチングルマもフサフサの状態で粘ってくれています。
振り返れば山並みに雲の切れ間から筋状の光がいくつも降り注いでいます。なかなか素敵な朝の景色です。空気もヒンヤリとして気持ちいいし、歩くのが楽しくなります。
コマクサ平に到着しましたが、さすがにコマクサの季節は終わっているので期待せずに歩いて行きます。朽ちかけのでも見られたらラッキーって感じ。
それよりも空の雲との距離が近づいていることが気になります・・。
決してキレイじゃないけど、残っていてくれたことに感謝ですね。
ここを登り切れば赤岳、上空はガスに覆われていますが気にせず登っていきます。
それにしても気温が低いのでほとんど汗をかかずに登れています。ポカリも一口飲んだだけだし、やっぱり涼しい山っていいですね。
登り切ったところから一気に風が強くなりましたが、赤岳に到着。ガスの動きが早くてたまに青空も見えました。
このままガスを運んでくれればいいんだけど・・。
休憩を取ることも無くこのまま次の小泉岳を目指します。たまに薄くなったガスの向こうから太陽が顔を出すけど、今日は1日こんな天気なんだろうなと思い始めます。
思った以上に風が強くて少し寒いけど、とりあえずこのままで歩くことに。
ゆるい登りを越えると今度は下り。どうもこういう足元に岩がゴロゴロしている道は歩きにくくて苦手です。
時間的にもだれもまだ通らないのでただ一人、白いガスの中を歩いて行きます。
小泉岳もスルーして白雲岳との分岐に到着。もし時間があれば帰りに白雲岳に寄るつもりだったけど、この天気が続くようなら無理そうかな。
白雲岳分岐から北海岳を目指します。このルートを歩くのもかなり久しぶり、あまり記憶が無いのでもしかしたら前回のテント泊の帰り依頼かも。
本来なら奥に烏帽子岳が見えるはずだけどガスでその姿は見えず。いつも白雲岳にゼブラ雪渓を見に行く際に見かける雪渓もだいぶ溶けて小さくなっていますね。
あとここら辺は白雲岳が風をブロックしてくれるので比較的歩きやすくて助かります。
大きなベンチがある途中の休憩スポットも晴れていたら休みたかったけど、ガスガスなのでそのまま北海岳へ。
ガスの向こうに北海岳が見えてきました。足元には小さな川。雨は降っていないし雪渓があるわけでもないけど、地面からしみだして流れを作っています。
北海岳到着。当然真っ白で何も見えず・・。さてここからどうするか?予定通り黒岳方向からぐるっとお鉢周りをするか、それとも旭岳のピストンにするか。
結局風がかなり強いことから旭岳のピストンにすることにしました。風が無ければお鉢周りでもよかったけど、この風の中だと結構しんどそうなので。
と言うことでポカリ一口飲んだら、旭岳分岐を目指します。
風が強いのでガスがサッと消える時があるけど、それもほんの一瞬の事。そのガスが薄くなった時を狙って写真もなんとか撮っていきます。
まだウィンドブレーカーは着ずにロンTのまま。登り基調なので熱くなる体をイイ感じに冷やしてくれます。手袋しているのも大きいかな、していなかったら手がかじかんで寒さを感じていたと思います。
有毒温泉もガスが無くなった時にとりあえず撮っておきます。ただこの後ここまでガスが取れることは無かったかな。
旭岳との分岐に到着。ここはまだ風が強いけど、もう少し下って行けば風も弱まるはず。
いつもは必ずと言っていいほど誰かが休憩していたりするけど、今日はまだ誰ともスライドしていません。
真っ白でいつも見えているはずの旭岳は見えません。遠くから熊鈴の音が聞こえて、ようやく一人の男性とスライドしました。
ガスガスで旭岳との距離がイマイチつかめません。
で、気づけばガスの向こうにぼんやりと旭岳。旭岳のおかげで風も弱くなって歩きやすくなりました。
山頂に向かう前に裏旭キャンプ指定地でおにぎり休憩することにします。
一番手前のサークルで休憩。さすがに歩くのを止めると寒くなってくるのでウィンドブレーカーを着ておにぎりを食べます。
ここまでで約4時間弱、暑くないので疲労感も無く歩いてこれました。山頂方向からは熊鈴の音がいくつか鳴りながら近づいてきています。
山頂を目指しますが掘れて足元が崩れやすい所は歩かずに少し固くなっている斜面を登っていきます。掘れているところは下山時に使った方が個人的には歩きやすいかな。
直登箇所を越えてジグを切るようになれば山頂はすぐそこです。地面も固くなってさらに歩きやすい。
旭岳山頂に到着、4時間20分かかりました。山頂は風が強く、また何も見えないから撮るものもないのでこのまますぐに下山します。
ここからは来た道を戻るだけ。天気が良くなることは無さそうですね。
旭岳に登るときにスライドした女性が裏旭キャンプ指定地でテントを張っていました。明日も快晴予報なのできれいなご来光が見られたらいいな。
北海岳まで戻ってきてお菓子タイム。プロテインバーがコンビニで売っていなかったので違うプロテイン系のやつ。
気温が低かったからか結構固くて食べるのが大変だったw。
北海岳から白雲岳分岐に戻るまでには結構深く掘れている個所がいくつかあります。その分強風を防いでくれるのでかなりありがたい。
周辺にはお花畑も広がっていてチングルマもかなりの数が風に揺れていたし、ウラシマツツジもだいぶ赤く色づき始めていましたね。
行きにガスガスで見えなかった烏帽子岳が見えていました。でもこの後すぐにまたガスの中へ・・。
白雲岳の分岐まで戻ってきました。ザックがひとつデポされていたので白雲岳へ向かった人はいるようす。テント泊装備だったので避難小屋に泊まったのかな。
ただ白雲岳はもちろん緑岳方面も視界は望めそうも無いので、自分は行くことを諦めて銀泉台へ向かうことにします。
小泉岳を越えて赤岳へ下る途中にもチングルマのお花畑が広がっています。お花の季節にも来てみたいですね。
赤岳をスルーして銀泉台へ下って行きます。ここら辺で3組くらいとスライド。赤岳ピストンか、黒岳から下りるのかな。
多少泥濘っぽい所はあるけどそれほど登山靴を汚すことなく下って行きます。
いつものように下りは花を見ながら歩いて行きますが、種類が見られるのは奥の平あたりから。
ナナカマドは実をつけているけど、まだ葉は緑色のまま。
ウメバチソウやミヤマリンドウ、ハクサンチドリなんかもまだ咲いていました。
奥の平あたりでガスの下まだ下りてきたみたい、やっぱり上だけだったんですねガスってのは。
駐車場も遠くに小さいけど見えてきました。スライドした人の数と比べると思ったより車があるかな。もうちょっと望遠側が欲しい。
あとはコマクサ平、第二花園、第一花園を通って下るのみ。まだまだ緑一色って感じだけど、今年の紅葉はどうなのかな。
林道を歩いて登山口に到着。13時50分だったので約7時間弱の山行でした。
景色は残念だったけど久しぶりに登って楽しい山でした。やっぱり来年は花の季節に来たいですね。
実際の山行タイムは下記ヤマレコをご参照ください。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2545576.html
ではまた~。
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