今回は天塩岳に登ってきました。自分にとっては、初めての道北エリアでの登山です。
朝から快晴で、天塩岳山頂からの景色を楽しみにしていましたが、途中から天候が崩れて、まさかの雪見登山となりました・・。
前日は道の駅とうまで車中泊し、朝食後に登山口へ向かいます。
登山口へは、道道101号線を進むと途中に天塩岳登山口の標識も出てくるので、まず見過ごしたり間違うことは無いと思います。ただ、そこからの林道が少し長いですけどね。
新道登山コースの登山口を過ぎて、ヒュッテに到着。既に車が1台停まっていました。目の前には3つの建物があり、手前からトイレ、炊事場、ヒュッテになります。
キャンプ場としても利用できるみたいだけど、テントを張るのに適した場所は無さそうだったけどな・・。
朝起きた時、道の駅では小雨が降っていたけど、登山口が近づくにつれて快晴になりました。紅葉もいい感じだし、少し肌寒い中準備します。
今日はヒュッテのある旧道から前天塩岳→天塩岳と登ってヒュッテに下りてくる周回コースの予定です。
入林届はヒュッテの玄関右端に設置されていました。
熊鈴と熊スプレー持参、そしてゲイターもつけて、6時40分頃に出発します。
登山口からしばらくは、ほぼ平坦な道を歩いて行きます。登山道はまだ日陰なので吐く息も白いですが、10分も歩けば少しずつ体が暖まってきます。
出発早々、熊糞が落ちていました。ドングリでも食べているのかな、緑色でかなり柔らかそうな状態。8月末頃には、前天塩岳付近で攻撃性のある熊が出たそうですね。
登山道はきれいに整備されているし、ピンクテープもあって迷う心配も無さそうです。
ところが新道コースとの分岐を少し超えたあたりで、いきなり道迷いしそうになりました(恥)。
最初はこの右側にある沢沿いに少し登り始めましたが、すぐに道がなくなり間違ったことに気づきました。結局は右上にあるピンクテープが目に入らなかったのが原因ですが、きちんと周囲を見渡せば大丈夫。
その後も時々よじ登るような箇所を越えて、少しずつ高度を上げていきます。
4・5回渡渉があったかな、ただきちんと橋も設置されているので問題はありません。
ただ一枚板を重ねているだけなので、橋を渡るときはよく弾みますw。
登山道はおおむね、こういう岩場のような道になっています。この手の道が苦手な自分としてはちょっとストレス。
それでもふと横に目を向けると、山肌の紅葉がキレイに色づき、目を楽しませてくれます。
晴れてはいるものの、光が差し込んでくるには、もう少し時間が必要みたいです。
緩い登りも終わって、前天塩岳手前からは斜度が一気にきつくなってきました。写真を撮るときは休憩できるので、一生懸命被写体を探しながら歩きますw。
さっきまでの快晴はどこに行ってしまったのか、気づけばガスが出てきて周りは真っ白に。しかも樹林帯を抜けたころからパラパラとアラレも降りだして、予想外の展開となってきました・・。
前天塩岳と天塩岳との分岐まで来ました。もちろん前天塩岳方向に進みます。ここまではハイマツ帯が風を防いでくれたけど、ココから先はガレ場なので風をもろに受けることになります。
ただ、降っているのがアラレなので濡れる心配が無い為、ウィンドブレーカーは着ずにロンTのままで登っていきます。
もう少しで前天塩岳山頂、少し前から雪になってきました・・。
前天塩岳山頂到着、2時間かかりました。
急に斜度がきつくなったところからは、少ししんどかったですね。
たぶんあっちが天塩岳だよな、と思いながらガスの向こうを想像します。
雲の向こうに太陽の明かりはうっすらと感じられるので、少しでも天気が好天することを願います。
前天塩岳山頂で粘っても仕方ないので、先へ進みます。天塩岳へは、いったん下ってからの登り返しです。
その下っている途中で少しずつガスが取れ始めました。もしかするともしかするかも・・。
しばらく歩いていると太陽が出てきて、それからはスゴイ勢いでガスが流れ始めました。
ハイマツ帯は風を防いでくれるけど、その足元は朝露や雪がとけたりでビシャビシャ。ゲイターは仕事をしてくれているけど、隠れていない部分の登山靴は、もう防水性能の限界を超えています(苦笑)。
登り返しの登山道もハッキリと見えてきました。
さっきまでガスの中に隠れていた山肌のダケカンバも、斜光を浴びて輝きだしました。
前天塩岳から下って一番底まで来ました。ここからは登り返しのスタート。
目の前で動いているのは、ガスというより太陽が出たことで朝つゆが蒸発しているって感じかな。実際歩いてもムワッとした温い風を感じましたね。
この調子なら、天塩岳山頂に着くころにはすっかり晴れて景色を楽しめるはずと思ったのに、山の天気はそうはいかないですね・・。
またガスってしまいました。
風の当たらないところには、雪がとけずに残ったまま。しばらくすると再びアラレも降り出してきました。
天塩岳山頂到着。前天塩岳(たぶん)がガスから姿を出した時に、さっと一枚。それにしても山頂標識の文字を黒くしてほしいw。
山頂にいてもガスが取れる気配は無いので、そのまま下山開始します。まだアラレがパラパラと降っているけど、天気が悪くならないうちにさっさと下りてしまいたい。
天気は良くなるどころか、とうとう雪が本格的に降ってきました。ここまで降ってくると、ロンTも濡れてしまうので、途中の避難小屋を利用してウィンドブレーカーを着ることにします。手前が避難小屋で奥がトイレですね。
あと途中に西天塩岳の分岐看板もあったけど、今回はスルーします。たぶん来年も登るだろうから、その時にでも登ります。
あっという間に外は真っ白・・。ちなみに避難小屋は2階建てになっていました。山頂までは40分くらいでいけるのかな、今度は小屋迫で朝景を狙ってみたいですね。ここからなら大雪の山並みを一望できるはずなので、来年が楽しみです。
雪の降る中を歩いて行きますが、向こう側は青空が見えています。晴れるかな?
ひと山超えたら晴れました。今日は天気が目まぐるしく変わりますね。太陽も出て、体も少し暖かくなりました。
風は少し強めだけど、やっぱり青空を見ると気分も晴れますね。
初めてちゃんと見た前天塩岳。
ここのハイマツ帯を下れば、あとは樹林帯を歩いてヒュッテまで戻ります。周囲の山肌も紅葉真っ盛りです。
本当に紅葉がキレイですね、歩いていて気持ちいい。足を滑らせないかだけ注意して下って行きます。
新道コースとの分岐に到着。
新道コースは林道脇からのスタートだけど、駐車スペースが3台くらいかな。しかも地面がかなりぬかるんでいる感じだったので、あまり停めたくはないと思いました。
天塩岳→前天塩岳もやりたいとは思うけど、その時もヒュッテからの登山口スタートにするでしょうね。
なんかヒュッテが近づくにつれて天候がさらに回復してきたような・・。明日もこっちの山を登るつもりなので、崩れることなく持ちこたえてほしいですね。
ヒュッテまでもう少し。紅葉を楽しみながら歩きます。だいぶ日が差してきて暑くなってきました。残り短いけど、ウィンドブレーカーを脱いで歩きます。
ヒュッテに到着、約5時間の山行でした。天候が色々と変わったけど、初めての天塩岳を十分に楽しむことができました。来年は小屋迫も含めてまた登りに期待と思います。
実際の山行タイムは下記ヤマレコをご参照ください。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2637658.html
ではまた~。
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