道東遠征最終日は斜里岳。自分の中では今回の山行でメインの山となります。
天気は快晴無風でしたが、まだ気温の低い時間帯での渡渉&滝登りでは緊張感のある山行となりました。
美しい斜里岳のシルエットが、今日は快晴であることを教えてくれます。
6時30分に登山口を出発予定なので、5時過ぎに起きて朝食後、清岳荘へ移動します。
清岳荘に到着したのは6時過ぎ、駐車場に車は無く、自分が一番ノリでした。
予定通り6時30分に出発します。登山者名簿を見ると、連日して登山者はいたようですが、みなさん8時30分頃に出発しているみたい。自分は下山後に行きたい場所がある為、移動時間を考えてこの時間の出発としました。
もちろん熊鈴と熊スプレー持参です。
少し森の中を歩いたら階段を下りて、整備された砂利道を歩いて行きます。
以前はこの奥に登山口&駐車場があって、今歩いているところはそこへの道路だったと思われます。
10分ほど砂利道を歩いて突き当りまで来ました。なんとなく駐車スペースっぽい雰囲気があります。
山頂まで3.6km、ここの脇から登山開始です。
斜里岳と言えば渡渉が多く、中盤からは滝登りもあることは事前に確認済み。万が一滑って濡れたりしたら気温的に登山中止なので、慎重に渡っていきます。
ピンクテープもあるし、不明瞭な個所は無いので道迷いの心配は無いと思います。
ただ川に近い石は表面が凍っているものもあるので、渡渉じゃなくても足元は注意です。
見た目乾いている石は安心だけど、表面がテカテカしているのは濡れているんじゃなく、凍っている証拠。
夏場なら足場として使えるけど、今時期は間違いなく足を滑らせるので、浅い所を歩くようにします。
何回渡渉したかわからないくらい渡ると45分ほどで旧道と新道の分岐(下二股)に到着。
登りは旧道、下りは新道を登る予定なので、左に進みます。
普通の山道を歩くと足元の心配がなくてほっとしますね。
でも、またすぐに川や滝のすぐ横を歩くことになります。
時間帯的に水の流れが弱い所は凍ってツルツルに。うまいこと避けながら登っていきます。
ある程度登ってきたところで見下ろしてみるけど、なかなかの高度感。
まだ危険な個所は無いけど、やっぱり登り始める時間が早すぎたのかなとは思ってます(苦笑)。
一歩ずつ慎重に。いつもならこれくらいの所を登れば体が暖まるけど、今日はゆっくり慎重に登っているので全然汗をかきません。
この先でロープが設置されていたけど、ロープ自体が凍って固くなっていましたね。
ここはどうやって登ったのかなw。左側は凍っていてツルツルなので、流れの激しくないところを登ったのかな。
流れている水の下は凍っていないですからね。
まだまだ先が長い・・。
あと、それぞれの滝には滝名の名札もついていたけど、この状況だと滝をめでる気持ちはわかないですねw。
写真的には流れがきつそうだけど、そんなことはありません。特に端の方は、さぁーっと表面を撫でるように流れているので、そこを歩いても登山靴を濡らすことはありません。
夏場にここを登るなら、「冷たい水が気持ちいい」とか言ってそうだけど、さすがに今はそんな余裕はありません。スパイダーマンみたいに、しっかり手足の置き場を確保しながら四足歩行で登っていきます。
無事滝登りも終わって少し歩けば、新道との合流地点(上二股)に到着。ここまでで2時間です。
ようやく日の当たるところまで登ってきました。
さすがに胸突き八丁を登っていると汗をかき始めます。
どう見ても奥の方が山頂だよね。
最後の最後で一気に斜度がきつくなってきました。
快晴過ぎて一気に汗だく・・。もう少しで山頂です。
無事山頂到着、2時間40分でした。快晴無風だけど、気温は低いかな。
休憩しつつ周囲の風景を楽しみます。
川湯の硫黄山と雌阿寒岳&雄阿寒岳方面。
海別岳と知床連山。
斜里町方面。
たぶん武佐岳方面。
登りは足元ばかり見ていたけど、山肌はしっかり紅葉していましたね。
こっちは新道の稜線歩き。下山時が楽しみです。
気温が低いからか、霜も降りているようす。日陰の部分では、樹氷のように枝に氷が付いているところもありました。
ではそろそろ下山します。
胸突き八丁あたりで男性とスライドしましたが、滝登りで滑った為、下二股まで戻って新道から登ってきたんだとか。
靴のグリップの問題なのかな、自分は今年にソール交換したので、全然滑るということがなかったんだけど。
上二股分岐から新道に進んで、少し歩けば竜神の池の看板。せっかくなので寄ってみます。
なかなか透明度が高くてキレイですね。ただまあ、それだけかな。
このまま道なりに進むと新道に合流出来て、少しはショートカットできそうだけど、その道が泥濘で悪すぎたので来た道を戻ることにします。
ダケカンバの樹林帯を歩いてハイマツ帯へ。先ほど山頂から見た稜線に出ます。天気も良いし、歩くのが楽しいですね。
熊見峠に到着。今回の山行で特に熊の気配やクマ糞はありませんでした。
ここから一気に旧道との合流地点(下二股)まで下って行きます。
ひたすら下って30分後に旧道との合流地点(下二股)に到着。
再び何度も渡渉を繰り返しながら登山口を目指します。
気温も上がっているので、足元が滑る心配も無くなりました。
この先で男性2人組とスライド。結局2組3人とスライドしただけでした。もう少し登る人がいるかと思ったんですけどね。
旧駐車場?に到着。残りあとわずかです。
砂利道から階段で樹林帯に戻ります。
樹林帯を少し歩いて無事登山口に到着。5時間30分の山行でした。
登山口前のあずまやで登山靴を脱いだりしながら、ゆっくり休憩&後片付け。
これで道東遠征は終了です。雌阿寒岳の山行がちょっと残念だけど、摩周岳と斜里岳は天気にも恵まれて楽しい山行でした。
また次に登りたい山の候補も幾つか見つけられたので、来年が楽しみですね。何とか時間を調整して、また来年も道東遠征に来たいと思います。
特に斜里岳は夏にまた来たいですねw。
実際の山行タイムは下記ヤマレコをご参照ください。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2666362.html
ではまた~。
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